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サイドスキャンソナーによる海底調査
海底の写真撮影

サイドスキャンソナーとは

 サイドスキャンソナーは、マルチビーム測深機とは違って測深するための機械ではありませが、 海底の状況をマルチビームよりも詳細に調査する機械です。ソナーは調査船から曳航された状態で、 海底面に向けて音波を発振します。この音波の反射波の強弱を写真のような画像として表現することが出来ます。。

 【 知恵蔵2010での解説 】
サイド・ルッキング・ソナーともいう。 船舶の後部から曳航される曳航体(フィッシュ)から、超音波ビームを、進行方向に垂直に扇形に発射、 海底面からの反射強度の強弱の分布を濃淡分布に変換、図化する。海底の割れ目や サンドウエーブ(砂が描く波紋)、溶岩流などの自然現象のほか、海底のパイプラインや沈没船なども リアルに図化できる。海面付近(100m以浅)を曳航する型と、海底付近(海底上約100m)まで降ろす深海曳航型の2通りがある。

【マルチビームソナーとの違いは?】
  1. サイドスキャンソナーは、水深を測ることが出来きない。
  2. マルチビームは測深点の集まりとして海底面の起伏を表現していますが、 サイドスキャンソナーは音波のパルス幅を利用して強弱を取得しているため、 非常に細かい起伏や海底面の底質を表現する事が出来る
  3. サイドスキャンソナーは、海底面の底質(岩、砂、泥、浮泥等)の分布を測定することが出来る。
Towfish
DE340
Frequency 340 kHz
Horizontal beamwidth 0.9 deg
Vertical beamwidth 60 deg
Range resolution 10 cm
Man operating depth 100 m
max cable length 200+ m
Interface RS485, GND, Supply, Fischer 103 DEE 4
Length 850 mm
Diameter 60 mm
Weight 9 kg
Weight in water 6.7 kg
Materials Stainless steel, PVC and Polyurethane
サイドスキャンソナーの操作画面とフィッシュ本体

有効活用例

魚礁関係では、数十年前に投入され位置不明な魚礁の特定、単体の型式判別、詳細配置、埋没、網掛り、設置予定域の底質確認など、 増殖場関係では投石やブロック個々の配置、藻場関係では岩礁帯と砂地の詳細分布、藻場分布、養殖場・定置網漁場関係では生簀網、 ロープ・アンカーなどの敷設状況、その他には沈没船、海洋ゴミ、落下物、投棄物の探査などに威力を発揮します。上記のとおり、 ベストな条件下では直径数センチの物体の識別も可能であることに加え、反射強度が色の濃淡として捉えられることから底質の砂と泥、 物体では金属と木製などの判別も可能です。この識別能力こそがサイドスキャンソナーの最も優れた点であり、当方が最も着目してい るポイントです。

調査結果(響灘沖-魚礁設置状況)
[ 深さ ~60m ]
調査結果(新門司沖-波消ブロック散乱状況)
[ 深さ ~10m ]
調査結果(響灘沖-海底状況【砂地盤】)
[ 深さ 10~20m ]


上記の緯度経度が添付された画像を基にGISで整理した結果(響灘沖-海底状況【砂地盤】)
調査結果(参考図)[ Arc-GIS 9.3で作成 ]


 本調査機を用いることによって、今まで出来なかった調査が可能になり様々なデータを取得できるように なります。
【使用例】
  1. 海底面調査全般
  2. 海底落下物調査
  3. 漁礁、藻場等の漁業関係の調査
  4. 既設ケーブルルート調査
  5. 底質判別調査


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