GISとは  
 GISとは地理情報システム(Geographic Information System)の略で、 ESRI社のホームページによると”地上の存在する事物、地上で発生する現象を地図化し解析するためのツール”です。 つまり、現実世界の現象や事物の持つ様々な情報をコンピュータ上で空間的に管理することにより、より効率的 かつ合理的に現象を理解して意思決定を行うための手法・ツールのことです。

 現実世界にある様々な現象は、ある一つのモノによってもたらされているものではなく、空間+時間 という4次元空間の中の様々なモノ同士の複雑な関係性の中で起こっています。GISは”位置”という重要な キーワードをもとにして、異種、様々な情報を統合化し、空間的にそれらの関係性を分析することで、これまで よくわからなかった現象や関係性を把握することができます。

 地図では大量の情報を瞬時に理解するために優れたツールです。これまで私たちはが使ってきた”道路地図” や”住宅地図”などは、その使用目的のために掲載する情報を選別して作られた主題(テーマ)図です。GIS は様々な空間に関連付けられた情報をデータベースとして持っておくことで、これらの汎用性の高い主題図だけ でなく、新しい視点での主題図を作りだし(情報のビジュアル化)、現象のパターンや見えない因果関係などを 効果的に伝えることができます。

 古くからある技術ですが、最近のパソコンの性能向上と普及にともない注目されています。また、近年の震災 や水害の教訓を生かし、被災直後から復興計画や防災計画のあらゆる局面での地図の重要性が再認識されたこと もあり、政府がGISアクションプログラムを作成し、政策課題として 普及導入を推し進めています。






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